ずっとこれからも

大好きな婚約者が亡くなり、気持ちの整理と記録のために始めました。

”父”という存在

来月、久しぶりに両親が来ます。

 

父の手術だったり入院だったりで、来れなかったのですが、やっと落ち着いたので。

 

両親に会ったのは、彼のお葬式以来です。

 

 

その時にはすでに父の癌の手術をする予定をしていたのですが、無理やりに来てくれて、結局体力も落ちてしまったので手術も遅らせることになってしまったようです。

歩くことも難しい中で、暑い日なのに頑張って飛んできてくれました。

 

父は、私が今まで出会った一番尊敬できる人です。

 

私の父は住職なので、口も達者で色々な話を知っていて、どんな人とでも仲良くなれてしまう人です。

今は、数年前に頭を打ったことで失語症になってしまい、上手に話すことはできませんが、それでも気遣いや空気の読み方はすごいなと私も思います。

 

彼も父のことをとても好いてくれていて”あのお父さんは本当にすごい”としょっちゅう褒めてくれていました。

初めて私の父とちゃんと話した時に、「お前のお父さんは本当にすごい人だよ。俺が楽しくしゃべれたっていうのは、俺のレベルに合わせて、俺が楽しめる話題をちゃんと振ってくれたからなんだよ」と熱烈に語っていました。

 

彼は、友達・知人の間で一番話がうまくて、どんな話題でも乗れるし振れる人でした。

その空気を読めるからこそ、気を遣ってみんなを楽しまなきゃと思っていました。

私はそこまで話も上手く無いし、聞く側が多いので話す側の苦労や努力はそれまで考えたことがありませんでした。

 

そんな彼が私の父を手放しで尊敬して、「俺はあの人には勝てない。同じ年になった時にあそこまでできるか・・・・」と、”私の父”というわけではなく、”一人の人間”として目標にしてくれていました。

 

私はとても誇らしかったです。

自分の父を、自分以上に尊敬してくれて好いてくれて。

 

そして、彼も私が尊敬する人です。

 

彼がいなくなって感じるのは、本当に彼が中心でできていた輪だったということ。

 

みんながみんな、彼を頼りにしていたこと。

彼なら聞いてくれる、楽しくさせてくれると思っていたこと。

彼の頑張りに甘えてしまっていました。

 

ギクシャクしてしまった時にぶち破るのも彼。

なんか落ち込んだ時に相談に乗るのも彼。

馬鹿みたいに騒いで、みんなの笑顔を引き出すのも彼。

空気を壊したく無いから、笑顔で”いいよ”と承諾しまう彼。

 

みんな甘えていたんですね。

 

これは、流石に”私も”とは言いません。

 

痛いほど知っています。

彼の悩みも辛さもたくさん聞きました。

 

そもそも人付き合いが苦手な人だったんですから。

苦手だから、必要以上に明るく笑って、たくさん喋っていたことを知っています。

 

家に帰ると”しんどい・・・”という時もありました。

”無理しなくてもいいんだよ”と言っても、”無理してない””俺が空気を作らなきゃ”となかなか聞いてくれません。

無理なんかしないで、もっとゆっくり自分の気持ちを大事にして欲しかった。

 

彼は頑張り屋の癖に心は弱かった。

 

だから大きなストレスを抱えた時に逃げることができなくて、責任感ばかりを感じて追い詰められてしまった。

 

いつか具体的に書くかもしれませんが、彼のお父様が亡くなったことが彼にとっての一番のストレスで、それの”後継についてや、”大きな存在がいなくなってしまった”ことへの重圧はとてつもなかったのだと思います。

 

彼自身も、私の父が癌になったということを伝えた時に

『長男にとって、父が病気になるってとても不安で怖い』と言っていました。
(私には兄が一人いて、その兄の気持ちを代弁して話してくれました)

 

そんな彼の支えのお父様が亡くなり、急に大きなものを任されて、

今まで自由に生きていたのが急に責任を負わなければいけなくなって、

辛かったんだろうなと思います。

 

私では支えきれなかった、とは思いたく無いですが、実際はそうだったのかと思います。

現実はそうなのですから。

 

心の弱い彼に私はもっとしてあげられたはずで、もっとちゃんと一緒に考えてあげれたはずなのに。

 

彼と二人で、全てを捨ててどこかに旅立てば良かった。

 

後継?そんなん知らんし!!くらい言えれば良かったのかな。

でも、彼はお父様の志半ばの夢も叶えたい想いがあって。

 

そのために無理して、ストレスばかりで・・・

 

 

いつもながらまとまりないですね。

 

 

いつかちゃんと時系列でうまく記事を書けたらな・・・と思います。

書いていくと「あ、その前にこれがあった」「この事を書くにはもっと前のことを説明しないと」となって、わかりにくい記事になってしまします;

 

 

気が向いたら、また見ていただけると嬉しいです。