彼のお父様が亡くなられた日
その命日には行けませんでしたが、前日に車を走らせて犬くんと一緒に彼の実家に行きました。
なぜそうしたかと言うと、
もし彼が今もいて、いくかどうかを悩んでいたら、私は『ちょっとだけでも行った方がいいんじゃない?』と背中を押したと思うからです。
言葉は交わせないですが、私はそれがいいと思って彼の遺骨と遺影、位牌を持って彼の実家に行きました。
彼のお母様と妹さんと旦那さん、赤ちゃんが出迎えてくれました。
お家に上がることはしませんでした。
そもそもできないと思っていました。
無事に帰らなければいけないので、気持ちを揺るがせない様にです。
玄関先でお話しして、彼の遺影などをそこに並べました。
妹さんは涙ぐみながら彼の遺骨を撫でていました。
彼のお父様と彼。
悲しい2ショットでした。
彼のお父様が亡くなった当時、それから落ち着くまもなく彼が旅立つなんて、当然思っていませんでしたし、あるわけがないと思っていました。
こんな悲しくて辛い未来が待っているなんて、思えるはずもありません。
お父様のお葬式の時、最後のお開きの時に彼は挨拶しました。
『生きていることが大事です。死んだら意味がないんです。皆さん、少しでも長生きしましょう!』と言っていた。
そんな彼が、そこにいた誰よりも先に旅立ってしまった。
2021年のお正月の抱負には”元気に楽しく!”と書いていました。
今もその書いた文字は残っています、
悔しいですね。
本当に。