いくつか前の記事で書いたと思いますが、両親が来ます。
初めてこの家に来ます。
しかも、父はいろいろと不自由になってしまいどの様な準備が必要なのかわからない中で、できる限りのことをしたいと思っています。
父は布団では寝ることができないので、ベッドになります。
この家にある唯一のベッドは、彼と使っていたベッドだけ。
それがある寝室は、彼が亡くなった場所でもある。
今まで触れることはなかった寝室の掃除を進めていくと、どうしても苦しくて辛いものが込み上げてきます。
”彼はここで倒れた”
”あの時私はこの場所に座っていた”
などあの時の情景がたくさん溢れます。
でも、いつかは掃除をしなきゃいけないし、整理をしなければいけない。
その機会を与えられたのだと、前向きに思いながら不要なものを捨てたり、棚を拭いたりしました。
毎度毎度、想い出を消していく感覚が押し寄せて眩暈がします。
本当に嫌なことをすると眩暈がするんだなと、他人事の様に思いました。
目が回ってそれ以上したくなくて中断してを繰り返して、何とか寝られる様にしました。
ただ、半年以上ほったらかした部屋なので埃っぽさはあるので、両親が来るまで掃除機と空気清浄器を続けようと思います。
今でもやっぱり彼がいないことは嘘みたいで、
もちろんわかってはいるけど嘘であって欲しいと願ってしまいます。
でも帰ってこないし、もう触れられないし話せない。
一緒にやりたかったことも沢山あって、もっともっと一緒にいられると当たり前の様に信じていました。二人で計画したいろいろはもう一緒にはできません。
そんな”あの頃”の自分に言ってやりたい。
『今を全力で生きろ。じゃないと後悔する。どんなことがあっても絶対に”めんどくさい” ”また今度”の理由で諦めるな』
今の私は、今回のこと以上の後悔も悲しみもないので全く思えませんが、”あの時”の私にもしタイムスリップができるなら絶対に伝えたい言葉です。