犬くんと彼の動画は、多くはないですが、それなりに撮っていました。
前にも記事に少し書きましたが、撮っていた時は当然犬くんが先に旅立った時に、彼と見るためです。
彼と「いつか犬くんが先にいっちゃうんだね」とたまに話すことがありました。
その度に私は泣いてしまって、彼は「まだ先なんだからー」と笑っていました。
あなたを見送るのだって、もっともっと先だと思ってたよ。
いつか見送る覚悟はしていた。
けど、まだまだ先でしょ。
ヨボヨボになってからのはずでしょ。
まだ30代だよ。
何やってんだよ。バカチン。
彼の声が聞きたくてどうしようもない時、彼と犬くんを撮った動画を見ます。
画面の中には、幸せで楽しそうな彼しかいません。
ただ、私の名前を呼んでくれている動画はありません。
犬くんとの絡みの動画なので、当然といえば当然ですが。
”おまえー(笑)”とか私に話しかける時はあるのですが、名前は呼んでくれません。
二度と、聞けないんです。
頭の中で、必死に”こう呼んでくれてたなー”とかを思い出しながら、彼の写真を見ます。
笑っている彼は、きっと呼んでくれていると。
「呼んでよ」といっても、声は聞こえませんが、きっと呼んでくれていると感じたい。
寂しいのは、まだまだ止まりません。
バカチンな彼が、今は辛くない事だけを祈っています。