ケージは寝室に設置しました。
夜何かあったら怖いなというのと、リビングだったら、私たちがバタバタ動き回るので落ち着かないかなと思って。
ケージに入った犬くんは、嗅ぎ慣れない匂いにフンフンとずっとしていました。
一通り嗅ぎ終わると、そこから「クーンクーン」という鳴き声が。
『不安だよね、大丈夫だよ』っと話しかけながら、そのまま就寝時間を迎えましたが、電気を消してもずーっと「クーンクーン」と鳴いていました。
その日の睡眠時間は1時間あったかどうか…
彼もそんな感じでした。
〜翌日〜
次の日は私は仕事があったので出かけましたが、彼は家でずーっと「クーンクーン」を聞いていたようです。
(その時は私は外で仕事をしていましたが、彼は家での仕事だったので)
仕事から帰ってきた時に、彼は「俺、頭おかしくなりそう…」
とかなり弱っていました;
ケージを移すとか、ケージの周りを吸音加工しようかなど相談しました。
永遠に続くかと思ったそんな夜泣きも、1週間くらいでおさまってきました。
その後、ケージをリビングに移し、犬くんも落ち着きました。
私たちにも慣れてくれたようで、ヤンチャなところも見えてきて、はしゃいで、食べて、疲れて、寝る、というようにリラックスしてくれていました。
お腹を出して寝るようになり、安心しました。
それでも夜になると夜泣きがある時はあり、私はだいぶ慣れたのですが彼はやはり気になって、眠れない日があったと言っていました。
実は彼は犬が少し苦手でした;
昔飼ってはいたけど、そこまでお世話をしていたわけでもなく、家の中で飼っていたわけではなかったので、犬が家にいるというのがしばらくなれませんでした。
かたや私も昔家の外で犬を飼っていましたが、動物が基本的に大好きなので大して抵抗はありませんでした。
彼に聞くと、「母親から、”犬は汚い”と言われてたからその感覚が抜けない」と言っていました。
なので、犬くんに舐められたあとは、手を毎回洗っていました。
犬くんと遊ぶ時も、おっかなびっくりで噛まれる事を恐れていました。
でもそれも最初の頃だけで、すぐに犬くん大好きになっていました。
犬くんに舐められて手を洗っていたのが、犬くんに触れるために手を洗うようになりました。
二人の絡みを見るのは、私の本当に幸せな時間でした。
彼のお腹の上で犬くんが寝たり、寝ている彼を犬くんが起こしたり。
散歩で、後から合流した遠くの彼を見つけた時に全速力で走っていた姿も、本当にかわいかったです。犬くんが全速力で走るので、私も必死で走りました;
懐かしいです。
”お父さ〜ん!”と駆け寄ってジャンプで飛びついていました。
犬くんは、本当に彼が大好きでした。
私の大切なかけがえのない犬くんです。
それは彼がいた時ももちろん、今でもです。
彼が私のそばにいなくなってしまって、なおさら大切な存在になっています。
私が一人泣いた時に、お腹を出して熟睡している犬くんを見て、笑いながら”頑張らなきゃな”と思います。
これからも犬くんに幸せをたくさん感じてもらって、楽しい思い出をたくさんたくさん感じてもらって、私よりも先に彼のところに行ってしまうであろう犬くんに「お父さん!僕楽しかったよ!」と彼に言ってもらえたらと思います。
彼がいなくても、二人分の愛情をちゃんと与えられるように。
だから、私は弱くいてはいけない。
無理な時はもちろんありますが、それでも肝っ玉母ちゃんのように、逞しく頑張りたいと思います!