ずっとこれからも

大好きな婚約者が亡くなり、気持ちの整理と記録のために始めました。

彼との思い出〜京都〜

彼とは、よく京都に遊びにいきました。

車で1時間もかからないくらいの距離なので、気軽に小旅行で行っていました。

 

有名どころももちろん行きましたし、途中急に気になったお寺や神社に行くこともありました。

 

その中で、彼は北野天満宮銀閣寺が好きでした。

 

北野天満宮は学業の神様がいるところで、京都の左上らへんのところにあります。

受験シーズンは学生さんが沢山参拝していましたが、それ以外の時期は、割と落ち着いていて、人はいるけど混雑しない、落ち着いた雰囲気でした。

 

その正面くらいの位置の道路を挟んだ先に「とようけ茶屋」というお豆腐屋さんがあります。

北野天満宮の帰りは、いつもそこでお豆腐を買って帰りました。

 

中でランチを食べることもできるのですが、いつも混んでいて、少なくとも1時間以上は並ばないと食べられませんでした。

私たちも2回くらいだけ食べましたが、お値段もお手頃で美味しかったです。

店内は結構狭くて、それが逆に京都感があって好きでした。

 

銀閣寺も、北野天満宮とセットでほぼ毎回行っていました。

彼は、銀閣寺の適度な質素感がすきで、座れるところがあれば座って、ぼーっと草木や池を眺めていました。

とても綺麗ですが、煌びやかではなく、落ち着く感じが二人とも好きで、そこに座っているだけで穏やかな気持ちになれるような、不思議な空気が好きでした。

別荘として建てた意味がわかるわーとよく話していました。

 

山みたいな道を登って行けるのですが、結構良い距離で、二人とも体力がないので、はぁはぁいいながら歩きました。

 

それと近々では、下鴨神社に何回かいきました。

私の厄祓いのためです。

 

私の父が失語障害になってしまったのも私の厄年だったので、厄祓いはやっぱりしといたほうがいいと言い、連れていってもらいました。

去年厄年は終わりましたが、今年が一番の厄年ではないかと思います。

 

去年の初詣も下鴨神社に行って、その時は二人で厄祓いをしました。

その時にもらった、お浄めの水や矢などは、今でも二人分飾っています。

 

 

京都といえば、京都駅の「京都拉麺小路」もほぼ毎回いきました。

二人ともラーメンが大好きだったので、そこで一幸舎の豚骨ラーメンを食べました。

他にもいろんなラーメンを食べましたが、豚骨は一幸舎が一番好きでした。

 

友達と京都に行った時も、連れていって一緒に食べました。

 

美味しかったあの味は、もう二度と味わえません。

あの味は、彼と一緒に食べたからです。

 

食べ物が心の底から美味しいと思える時は、いつか来るんでしょうか・・・

美味しかったたくさんの食べ物は、彼の笑顔があってこそだったと、今になってわかります。

 

 

今回、なぜ京都の記事を書いたかと言うと、先日私の誕生日の翌日に友人と京都に行ったからです。

美術館でのイベントがあるとのことで友人が誘ってくれて、一緒にいきました。

その美術館も、以前彼と行ったところでした。と言うか、彼と今回誘ってくれた友人と3人で行ったところでした。

彼と行った時はトルコ展をやっていました。

大統領(?)が来るかも!!と噂になっていたので、ちょっとウキウキしていたことを覚えています。

 

友人とは、「ここ、一緒に行ったとこだよね?」という話もしながらいきました。

その友人は、18年くらいの友達で、彼と同じくらい長く付き合ってくれている人です。

私のこともとてもわかってくれていて、いつも程よく付き合ってくれています。

イベントを見ている時も、周りにいるカップルを見ると辛くなってしまい涙ぐむ時があり、それを見ないように遠ざかる時もありました。

その友人は、分かってか分からないかは分からないですが、そこに追求はせず、自分自身で楽しんでくれていたと思います。

 

久しぶりの京都は楽しかったです。

 

以前は年に1.2回は旅行に行っていたのですが、コロナになってしまって、最近は全然行けませんでした。

旅行の計画は沢山していて、コロナが落ち着いたらね、とか、彼のお父様の病気が良くなったらね、と言っていけず、そのまま、夢は叶わなくなってしまいました。

(彼のお父様は、去年手術をされて、退院できずにお亡くなりになってしまいました)

 

一緒にやりたかったことはまだまだ沢山あります。

 

これからは、私一人で犬くんを連れていろんな旅行にいきたいなと思います。

が、彼がそこにいないことが多分毎回悲しくなると思います。

それでも、彼といきたかった場所や経験を、一人ででも叶えて、「これだけ楽しかったよ!」とあちらに行った時に伝えられるようにできればと思います。

 

彼もきっと一緒に着いてきてくれると思いますし!!

 

良いように、良いように、考えて

彼は、いつもいると信じて。

 

旅行に行ったら、写真と共にまた記事を書きたいなと思います。